自然を楽しむ
四季折々の花々が人々を優しく迎えます
日吉町の大部分は森林、里山、田園という自然溢れる町です。鬼岩、深沢峡、天狗塚(星見台)、などの名勝も多数有し、シデコブシやヒトツバタゴ、クマガイ草などの貴重な植物の自生地も数多くあります。また、ホタルの里としても近隣地域では名が知れ渡っています。近年はその豊かな自然を活かし、まちおこしの一環として“しいたけ栽培”に力を入れており、日吉産のしいたけの販売をしています。
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弁財天の池
古くから旅人に愛されてきた弁財天の池は、中山道の細久手宿と大湫宿の中間にあり、天保年間(1835年頃)に当時この地方を治めていた千村家の一族、千村征重、重主らによって造られた池です。中の島に弁財天が祀られ、江戸時代の道中記にも載っている中山道の名所です。6月初旬にはカキツバタが見頃を迎えるほか、6月~9月にはスイレン科のヒツジグサを見ることができます。また、珍しいトンボも多く、全国のトンボ愛好家の方も多く訪れています。 -
天狗塚
天狗塚は海抜566m。木曽川を見下ろす高所で、水面から約360mの標高差をもつ急斜面の頂上にあり、眼下に激流、上流に笠置ダム、そして眼を上げれば、笠置山や御岳山、中央アルプスの山々を遠望することができます。「むかし、日本中の天狗たちが年に一度集まり、その技を競い合ったところ」と里伝されています。天狗塚は中山道にも近く、細久手宿から4km弱、大湫宿へは約3km、名所の琵琶峠(石畳、一里塚など)へは約1kmほどです。 -
深沢峡
木曽川の深い峡谷に高さ50m、長さ100mの吊り橋がかけられ、日本12秘勝の1つとなっていましたが、戦後、丸山ダムの建設によって峡谷はダム湖に変わり、五月橋が架けられて観光船も走っていました。しかし、現在、橋までの道路が壊れてしまい、五月橋、深沢峡を眺めることはできません。新丸山ダムの建設に伴い、新しい五月橋への架け替えが計画されており、近い将来、新たな深沢峡を眺めることの出来る日が楽しみにされています。 -
松野湖
松野湖は灌漑用のダムとして昭和36年(1961)に完成しました。周辺を森林に囲まれた広さ3.4ha、貯水量332万t、周囲6.6kmの湖は、四季折々の美しさを水面に映し出します。また、1年を通して釣り好きにとっての人気スポットになっています。ダム建設に伴い、町内松野区の一部(13戸とその農地一帯)が水没しました。松野湖から鬼岩までは2kmほどなので、併せて訪れることもできます。 -
鬼岩公園
昭和9年に名勝天然記念物として国から指定された天然の大景観です。平岩川が落差約100mの急流となって下り、その流れの上と両岸に巨岩が積み重なり、鬼の住処であったという伝説もあります。